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設備投資と金融

在庫投資

実物資産への投資という観点での投資は、在庫投資と設備投資に分類出来ます。在庫投資とは、企業が将来の生産のために原材料を調達したり、将来の販売を見込んで現在の売り上げ以上に製品を生産したりすることを意味します。これに対して、企業は長期的な売り上げを予想して、現在の向上を拡張したり、新しい設備を導入したりします。これらを設備投資と呼称します。

 

工場や生産組織に対する投資は企業の生産能力を拡大させますが、それらはいったん設置されると企業の生産組織に固定されてしまい、企業が生産する物やサービスの需要が減少したからといって、それらの機械などを他の企業に売却することは不可能な場合が少なくありません。また、たとえ可能であるとしてもかなり低い価格でしか販売出来なくなってしまいます。

 

したがって、いったん設備投資を実行してしまうと、その設備投資の金利と設備の減価償却費とが長期にわたって固定費用になることから、企業の設備投資は在庫投資よりも長期の需要動向を見極めて実施されます。

長期金利

他方、設備投資の費用は長期にわたる売上高の中から回収されるものであることから、企業は長期にわたって資金を借り入れるか、あるいは自己資金でまかなわねばなりません。長期で借入る際には長期金利を支払わねばならず、自己資金でまかなう場合には、もしもその資金を長期の金融資産に運用したならば得られたはずの金利収入を失います。この失われる金利収入が自己資金で調達するときの費用となります。いずれにせよ、設備投資の費用は長期金利になります。