三洋信販

消費者金融大手だった三洋信販

三洋信販の店舗風景

三洋信販は昭和34年、椎木正和氏によって福岡県北九市で創業されました。米国で金融ビジネスを学んでいた椎木氏は他の消費者金融とは一風違った独創的な手法で多店舗化を進めていきます。たとえば、他の大手消費者金融が首都圏に本社を置いているのに対し、三洋信販は福岡に本社を置いて、九州と中国地域を中心とした営業を展開しています。

また、1981年には業界初の第三者割当増資を実施し、更には1983には九州内の企業としては初のワラント債を発行しています。また、1987年になると消費者金融業界では初となる上限金利を20%台に引き下げるといった「業界初」の施策をしています。

  • 1959年10月:福岡県小倉市において椎木正和が資本金300万円で創業、当時の社名は三洋商事
  • 1971年 9月:三洋商事本社を博多に移転する
  • 1972年 5月:社名を三洋信販と改める
  • 1993年 9月:株式を店頭公開
  • 1994年11月:福岡銀行とCD、ATM提携
  • 1994年12月:東証2部、大証2部に上場する
  • 1995年 5月:自動契約機ポケットバンクの導入開始
  • 1996年 9月:東証1部、大証1部の指定銘柄となる
  • 1998年 2月:金融機関からの自動引き落としによる返済システムを開始
  • 1999年 3月:債権管理回収業の三洋信販債権回収株式会社を設立
  • 1999年 9月:エージーカードを買収して子会社化
  • 2001年 4月:マイカルカードを買収して子会社化
  • 2003年 5月:ポケットカードが伊藤忠商事グループと業務・資本提携
  • 2004年 2月:ポケットカードがファミマクレジットと業務・資本提携
  • 2004年 3月:大証上場廃止
  • 2006年12月:顧客取引履歴の改ざんにより、貸金業法違反とされて全営業店舗業務停止命令を受ける
  • 2007年 7月:プロミスに買収され子会社化される
  • 2007年 9月:創業者であった椎木正和氏が代表を辞任
  • 2007年12月:東証の上場廃止
  • 2010年10月:プロミスに吸収合併されて解散

三洋信販テレホンカード

1997年当時の企業データ

  • 本社所在地/〒812 福岡県福岡市博多区上呉服町1-8
  • 代表者/椎木正和(しいき・まさかず) 創業/昭和34年
  • 持株比率/朝日エンタープライズ(23.97%)、椎木正和(22.90%)、福岡銀行(4.19%)、プロミス(2.51%)、大和生命保険(1.91%)、武富士(1.75%)、福岡シティ銀行(1.75%)、ジャフコ(1.46%)、プレグレイシブ・ペンション(1.46%)、住友信託銀行(1.37%)
  • 従業員/1,350人(男710人、女640人) 資本金/156億7,300万円
  • 営業収益/563億700万円(平成9年4月) 事業内容/消費者金融
  • 営業所等/本社(福岡)支店153
  • 職種/管理事務、窓口事務
  • 初任給/大卒(管理事務19万8,900円) 賞与/年間5.35ヵ月
  • 勤務時間/9:00〜18:00(フレックス)
  • 休日休暇/年間休日125日、有給(初年度10日、最高20日)
  • 住宅手当/借上社宅制度
  • 女性待遇/女子再雇用有
  • 96年度採用実績/大卒男子(52名)大卒女子(51名)短大卒(16名)
  • 97年度採用実績/大卒男子(42名)大卒女子(50名)短大卒(15名)
  • 98年度採用予定/大卒男子(22名)大卒女子(35名)短大卒(1名)
  • 採用試験科目/面接、筆記試験(能力・適正)

テレビコマーシャル

現在、消費者金融のテレビコマーシャルは2006年の貸金業規制法改正により、各社月間100本以内、午前7時から午前9時までの間と午後5時から午後10時までの間は放送できない決まりになっていますが、それ以前はゴールデンタイムの時間帯に頻繁に消費者金融のCMが流されていた時代がありました。

この時代のテレビCMによって利用者が急増したと言われていますが、これによって多くの多重債務者や自殺者を生み出したことも忘れてはなりません。

2005年当時のCM

2005年当時の金利  29.000%
   
   
   

1995年金融関連経常利益ランキング

1995年は金融界にとって衝撃の生まれた年になりました。バブル崩壊と不景気による不良債権に苦しむ銀行業界を後目に、消費者金融がランキングトップに躍り出たのです。しかも、トップ10に3社も入る有様で、当時の日経流通新聞には「大手消費者金融、都銀を超えた!低金利背景に躍進」との見出しで紹介しています。

  • 第一位0武富士(707億9700万円). 当時の上限金利29.200%
  • 第二位0さくら銀行(660億円)
  • 第三位0日本興業銀行(571億5500万円)
  • 第四位0第一勧業銀行(541億6000万円)
  • 第五位0東京銀行(541億5300万円)
  • 第六位0アコム(538億3900万円). 当時の上限金利28.470%
  • 第七位0プロミス(500億2600万円)
  • 第八位0三和銀行(492億3600万円)
  • 第九位0三菱銀行(450億円)
  • 第十位0静岡銀行(425億2700万円)
  • 第十六位0レイク(261億2100万円)当時の上限金利29.200%
  • 第二十位0三洋信販(225億2000万円)当時の上限金利29.000%
  • 第二十五位0アイフル(208億7300万円)当時の上限金利29.200%

九州大学椎木講堂

九州大学にある椎木講堂は、三洋信販の創業者である椎木正和により、同大学創立百周年を記念し寄贈されたものです。椎木講堂は、全体で直径100mの円形のメインホールと管理棟からの建築物で、コンサートホールは、最大3,000人を収容できます。

椎名講堂